メンタルコントロール

8月5日にチリ北部の鉱山で発生した崩落事故で33人の作業員が生き埋めに。

誰もが諦めかけていた事故発生17日後、当局が事故状況を調べる為に
ドリルでシェルターに穴を開けたところ、
ドリルの先にポリ袋に入ったメモが縛り付けられていたことから
奇跡のドラマ第2章が始まった。

今朝の情報番組でNASAのチームが現地入りして、
精神面でのサポートを行う、と伝えていた。

地中の作業員の方たちは我々の想像を絶する1秒1秒を送っているのだろう。
そう考えると軽々しくガンバレーなんて口をつく前に、もし自分だったら
どういう行動をとるだろうと考えるのだが、4か月という途方もなく長い時間
を乗り切るだけのアイデアはさっぱり浮かばないし、想像すらできない。

人間は順応性が高いらしいから案外乗り切れてしまうものなのか、
いやいや普通に考えて数週間で発狂するのか。

かつて、ドバイで不当逮捕された日本人が、砂漠のど真ん中にある刑務所に
送られ、知恵と勇気を振り絞り無事出所、帰国するまでの本の中で、
まず耐え難かったのは、過密状態の檻の中の公衆便所よりひどい
悪臭だったそうな。

しかしそれもいつしか気にならなくなったそうだから人間は環境に
順応できる生き物なのね、と思ったもんです。


700mもの地下、押しつぶされそうな恐怖を抱えながら、
五感に容赦なく浴びせられる苦痛から一瞬たりとも逃れられない
状況というのは、一日だって耐え難い環境であるはず。

それをおよそ4カ月耐え抜かせるためのNASAによるメンタルコントロール・・・

非常に興味深い。




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