分子生物学の最前線。 DNA。 タンパク質。 ES細胞。 1952年の科学専門誌「ネイチャー」への論文に DNAの二重らせん構造はすでに発表 されていたという事実。 我々は「生命」をどう定義すべきか。 その論文によれば 「自己複製を行うシステム」 だそうです。 分子生物学という世の中で一番小さなものを扱う学問が 実は先日読んだ「宇宙」の話に通ずるんです、、、こわいことに。 宇宙誕生、地球誕生、生命の起源、 それ以来、休みことなく続いていること。 それは、 DNAに刻まれた自己複製、生命維持、繁殖、 という"コード"が粛々と遂行されていること。 地球上に見切りをつけ、宇宙にその居住範囲を移して 生存し続けていこうとする人類の一連の活動も 全て何十億年も前にDNAに書かれた自己複製のコードに従っているだけなのか。 最近、20光年先の太陽系外に大気や水の存在が濃厚と言われる惑星を発見、 などというニュースを見かけた。 このようにしてDNAは、 絶えることがないように、人間の頭脳を突き動かすことで その成果を着実なものとし、その結果もたらされる活動は 地球の運命をも左右するほどダイナミックである。 本の内容からかなり逸れてしまった。 この本の魅力は、読み手の 壮大な空想を促す ミクロな細胞のはなし。 そして思うのです。 たとえDNAのかりそめの姿だとしても、 やっぱり、人間ってすごい。